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日刊SPAが、35歳~45歳のサラリーマン100人に「20代の後輩・部下に対する不満」というアンケートを実施したところ、「飲み会は残業代出ますか?」と言われ唖然としたというコメントが話題になっている。

確かに若い世代は給料の額は上司には遠く及ばない。飲みに行っても上司の自慢話や会社に対する愚痴を聞かされて楽しくないこともわかっている。そんなつらい場所に自腹を切って来いというのはあまりに理不尽だと考える20代の気持ちはよくわかる。なぜなら私も新人時代、あまり飲めないにも関わらず社内の飲み会に参加し、雰囲気に飲まれてしこたま飲まされたあげく救急車で運ばれた苦い経験があるからだ。飲み会の次の日、上司に謝罪に行った時の「飲めないなら無理して飲むなよ。」ともいいたげな上司の冷たい目線は未だに忘れられない。

上司はあなたを観察している

社会人になって数年が経過している20代ですらこう思うのだから、入社したての新入社員にとっては、上司や先輩の考え方や言動が理解できないと思うのは想像に難くない。しかも上司からは常日頃わからないことがあれば何でも質問してくれと言われている。となれば、うっかり本音を話してしまいたくなることもあるだろう。

だが本音を漏らす前に立ち止まって考えてほしい。

日刊SPAの「20代の後輩・部下に対する不満」アンケートの結果を見てみよう。
1位 やる気がない 45%
2位 仕事のスタイルが合わない 39%
3位 仕事の仕方を教えてあげてもその通りにやらない 36%
4位 言い訳ばかり 36%
5位 すぐに泣き言を言う 27%
※複数回答可

後輩の仕事の能力への言及は、かろうじて3位の「仕事の仕方を教えてあげてもその通りにやらない」しか当てはまらない。その他の不満は、後輩の言動や行動、態度に関することばかりだ。

上司だって人間だ

会社という組織は、少数の上司と大多数の部下という構成で成立している。したがって上司は複数の部下を従え、会社から与えられた、もしくは会社にコミットした業務目標を達成するために、部下をマネジメントしなければならない。そのために、部下の能力や現在の仕事の負荷を適切に把握し、私情を挟むことなく、部下に適切な指示を与えることが本来の上司の役割だ。

とはいえ、部下の能力にそれぞれ差があるように、上司の能力もそれぞれ差があるものだ。上司本来の役割を完全に遂行できる上司はほんの一握りだといっていいだろう。つまりほとんどの上司は本来は自分と部下の感情的な関係性に少なからず影響されてしまう。上記のアンケート結果はまさにそのことを示しているといっていいだろう。上司だって人間なのだ。面倒な反論やがっかりするような態度をとる部下に対しても公平な態度で接することを過度に期待すべきではない。

上司を顧客としてとらえてみよう

では会社に対して成果を示すことが困難な新入社員はどう対応すべきだろうか?私見だが、新入社員のうちは、いろいろ理不尽だと感じることもあるだろうが、そういった感情はいったん抑えて上司と良好な関係を築くことに注力すべきだろう。下手な態度をとってしまったばっかりに上司に干されてしまう事態に陥った場合、後々のキャリアにも影響する可能性も否定できない。要は割にあわないのだ。

もし、どうしても上司の対応が気になるようなら、上司を顧客としてとらえてみることも一つの方法だ。給料は会社からもらうものと思うかもしれないが、実際には昇給や昇格は上司のあなたに対する評価がかなりの割合を占める。その意味では、上司とあなたの関係は、あなたと顧客との関係とさほど変わらない。どんなに不満に思ってもその不満を面と向かって顧客にいうことはありえない。上司を顧客と思って接することができれば、多少の不満も我慢できるはずだ。

《参考記事》
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中小企業診断士 村山 聡


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