20141005marriage

「結婚をしたら保険に入る」と考えている人は多いものです。それは、もしも自分が亡くなったときに遺されるパートナーのためであることは皆さんご存知と思いますが、それだけではありません。結婚したらすぐに生命保険に入るべき本当の理由をお話しします。

■結婚直後に保険に入りたい人は半分以上
結婚式場サイトのみんなのウェディングとアクサダイレクト生命が8月に実施した「結婚と保険」に関するアンケート調査によると、新婚カップルのうち、45.6%が入籍後に保険を見直しているそうです。また、婚約中および新婚の男女のうち半数以上が、パートナーに生命保険に加入してほしい時期を、結婚したらすぐ(「入籍後、かつ結婚式が終わってから」(41.3%)、「入籍後、かつ結婚式の前」(15.5%))と考えていることもわかりました。

■結婚したら必ず保険に入らないといけないわけではない
結婚したら保険に入るべき、といっておきながら逆のことを言うようですが、結婚したからといって、必ずしも生命保険に入らなければならないわけではありません。夫婦2人だけの生活なら、もし旦那さまが亡くなったとしても、実家に戻る、旦那さまが会社員で遺族年金を受け取れる、という場合は、専業主婦ででもすぐに生活に困るリスクは低いからです。奥さまが働けば、収入も得られます。

生活費以外で、万が一亡くなったときにかかるお金としては、お葬式代があります。日本消費者協会によると、葬儀にかかる費用は全国平均で約200万円(「第9回葬儀についてのアンケート調査」2010年)ですから、夫婦にそれぞれ200万円~300万円の貯金があれば問題ありません。

もしまったく貯蓄がないなら、その分の保険があると安心です。しかし、3,000万円や5,000万円といった高額の生命保険である必要はありません。

■保険に入る本当の意味は「生きるお金」を考えること
では貯蓄がある人は、保険について全く考えなくても良いのか? というと、そういうわけでもありません。結婚をしたら、ぜひ夫婦で保険について考えることをオススメします。それは、パートナーが「死んだ時のお金」のためではありません。夫婦で「生きていくためのお金」のためです。保険を考えることで、結婚生活を送っていくためのお金についてじっくり話し合えるのです。

先日、婚約中のカップルがご相談に来られました。旦那さまは38歳で一人暮らし、奥さまは34歳で実家暮らしというふたりは、収入が高く生活に余裕があったため、今の生活費もきちんと計算したことがなかったそうですが、このまま結婚して同居を始めたら、そのままルーズになってしまいそうとのこと。

2人の生活にかかるお金がいくらくらいなのかを計算して、お互いにお金のけじめをつけるために保険を契約しようということになったそうです。

そこで、結婚したらどんな生活をしたいかを伺っていくと、奥さまが、結婚したら残業の多い正社員から定時で帰れる派遣社員に変わりたいことや、子どもができたら仕事をやめたいとお考えであることがわかりました。旦那さまはそのことを初めて聞いてびっくり。奥さまも、婚約中は結婚式の準備に忙しく、その先の話をじっくりするタイミングをなかなか作れなかったようです。

「保険を考える」という名目を作ることで、華やかな結婚式の先にある、現実的な結婚生活のことをじっくり話し合うきっかけになりました。

保険を考えると、お互いのピンチにどう助け合うかも考えておけます。旦那さまはスポーツマンで体力には自信があり、病気になるなんてまったく想定していないとのことでした。しかし奥さまは、けがで入院するおそれはあるのだからと、旦那さまの医療保険を検討していました。

もし入院したら、治療費は誰が出すのか? 仕事を休んで収入がダウンしたら、その分はどうカバーするか? ふたりでそんなことを話すうちに、元気なときにはなかなかイメージがつかないことも、リスクとして認識できたようでした。

■保険を考えることは、結婚生活のスタートを切ること
このように、保険を考えることで、ふたりのライフプランをしっかり考えることができます。保険は、入ること以上に、考えることに意味があるのです。

もちろん、保険を考えなくても、結婚生活のお金について考えることはできますが、他人だったふたりがいきなりお金の話をするのは現実的には簡単ではありません。保険を切り口にすれば、ふたりの将来や結婚生活をリアルに計画していくことができます。

また、人生でかかるすべてのお金を貯蓄や投資などで準備できる人には、保険は必要ありません。ですから、保険を検討しても、結果として契約しない、という答えもありえます。

ただ、お金について何も考えずに結婚生活をスタートしてしまうと、そのままずるずると家計管理がルーズになりがちです。その結果、子どもの教育費が足りなくなったり、希望のマイホームが買えなかったり、いざ夫婦のどちらかが病気になった時に、生活そのものが立ち行かなくなるおそれもあります。

幸せの絶頂にある新婚時代に、「もし今、死んでしまったら?」なんて考えるのは嫌なものです。でもその問いは、生きて迎える将来を、明るいものにしてくれるのです。

【参考記事】
■転職で出産適齢期を逃していませんか?後藤百合子 
http://sharescafe.net/41169792-20141006.html
■サイバーエージェントの社長をディスる人がヤバい件について。中嶋よしふみ
http://sharescafe.net/41204329-20141006.html
■“myamya”の眼鏡が1本5万円でも次々に売れる理由 榊 裕葵 
http://sharescafe.net/41144431-20141003.html
■転職を繰り返す人を採用したくない3つの理由 後藤百合子
http://sharescafe.net/41119882-20141002.html
■保険に入るのは結婚直後がベスト! その本当の理由 加藤梨里
http://moneystep.co/archives/223#more-223

加藤梨里 ファイナンシャルプランナー


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