日本のお正月の慣習といえば年賀状。税理士の皆さんは、顧問先の経営者の方々に毎年送っている方がほとんどだと思います。勤務税理士・会計士の方も、担当会社や同僚へ送る人が多いでしょう。
特に独立している方が迷うのは、同業者への年賀状。自分に届く年賀状は楽しみなものですが、先輩からの年賀状を見て「しまった、送っていなかった」と思うこともしばしばです。単位会、支部で少しでも関わりのあった方については、何も考えずに送ってしまうのも手だと思います。 また、会計士・税理士には、独立前に修行時代を過ごした事務所が必ずありますので「一宿一飯の義理」を果たしておきたいところ。とはいえ「諸事情」により所長と一切の連絡を絶っている方も多いだけに、一概には言えません。 元旦に顧問先から届く年賀状は、掛け値なしに嬉しく感じます。独立した当初、顧問先が少なく、また勤務時代に毎年もらっていた相手からの年賀状もなくなって、10枚程度(美容室やパチンコ店の宣伝を含む)しか届かず、浮世の儚さを感じたことを思い出します。 最近ではメールやSNSで年始の挨拶をする例も増えました。わざわざ葉書を送ることの意義が見出し難いのも事実です。年賀状が全くなくなることはないでしょうが、廃れゆく文化なのかもしれません。
しかし、年賀状は時候の挨拶であると同時に、広告媒体でもあります。営業の鉄則は、見込み顧客に何か理由を見つけて頻繁に小さな接触を積み重ね、印象付けることといわれますが、年賀状はそのための非常に良い手段となります。 あくまで年賀状ですから、あまりにガツガツとした文句は考えものですが、控えめな表現で、アピール力の強い内容を考えるのは無駄ではありません。時候の挨拶のみを行う年賀状、営業的意味合いを含む年賀状等を何種類かつくり、見込み顧客の方には、目に付きやすいようカラーを入れたり、顔写真を入れたりしている人も多いようです。 ある税理士の方は、一部の見込み顧客の方に「ちょいずらし」の年賀状を送っているそうです。「メリークリスマス&ハッピーニューイヤー」という文言で、年賀状を12月末に届け、元旦に数百枚の年賀状が届くことも多い経営者の目につきやすくしているのです。 最近は、年賀状もメディアミックスの時代。三が日に暇を持て余す人が多いことに注目し、自分が書いた会計に関する電子書籍のQRコードをはがきに印刷し、スマホですぐに読めるようにしている方もいます。 メディアが多様化したことで、営業ツールの使い分けが重要になりました。IT技術は言うまでもなく便利なものですが、年賀状を出す人が減ったことで、むしろハガキの効果が高まる側面もあります。義務感で出していた年賀状に、新たな意味付けをすることができるかもしれません。 【関連トピックス】 ホワイトカラーエグゼンプション 勤務税理士・会計士の発言に注目 消費税の増税決定、「1000円カット」店主の憂鬱 会計士協会の逆襲「会計士による税務」が持つ意味 公認会計士、税理士は企業で活躍できるのか? 会計士への税理士資格自動付与は廃止すべきか (記事提供/株式会社エスタイル)
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