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みなさんこんにちは。

昨日(2014年12月3日)2014年宅建試験の合格発表がありました。

詳細については試験実施団体が公表したデータをご覧いただくこととして、来年(2015年)第1回目の「宅地建物取引士試験」に合格するための学習法を考えてみましょう。

今回は今年涙を飲まれた方向けのお話をしたいと思います。

■2015年リベンジを目指す皆さんへ
さて、本日の合格発表で涙をのまれた皆さん、まずは客観的な目で敗因分析しましょう。

前のポストにも記しましたが、一般的には以下のような原因があると思われます。

苦手な科目があった
テキストの読み込みに終始し、問題演習(アウトプット)がおろそかになった
分かったつもりだったけど、問題を解くと間違えた
9月にピークが来て試験の時に息切れしてしまった
そもそも勉強時間が足りなかった

などなど。。。

■一般的な合格者像と危険な勘違い
今年の問題についていえば権利関係の難化は相変わらずで、合格者でも5割(7点)とれていない方が多かったのではないでしょうか?

その代わり宅建業法が易しかったので、取りこぼしを最小にして9割(18点)程度取って、合格点(32点)に滑りこむというのが一般的な合格者像だったのではないでしょうか?

もちろん、他の資格の勉強をしていて民法が得意であるなど特殊要因がある方は別でしょうが。

いずれにせよ、今年の権利関係は高得点を取る必要はない問題だったわけです。

その上で危険な勘違いとは「自分は権利関係が苦手で落ちた。だから今度は権利関係を中心に勉強しよう。」という発想です。

権利関係の難化傾向が続くのであれば、何時間勉強しても権利関係で高得点を取ることはほぼ不可能です。

権利関係の勉強は最低限度にとどめ、他の科目に時間を割くのが昨今の宅建試験に「効率的」に合格するコツといえるでしょう。

「自分は時間をたくさん取れるから、権利関係もやるし、宅建業法もやるし、全てやるから大丈夫」という方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、それも危険です。権利関係に時間を割くと宅建業法等の肝心なところが覚えられないという事態を生じがちです。

今年の宅建業法は易しかったのですが、14,15点にとどまってしまったという方が、あと一歩で涙を飲んだ方には多いのではないでしょうか?

宅建業法は範囲も狭いので分かったつもりになりやすいのですが、高得点を取るために必要な「知識の精度」が低い方が多く見受けられます。

特に宅建業法は似たような概念(営業保証金と弁済業務保証金など)も多いので混乱しやすいのですが、満点を取るつもりで知識の精度を上げなければ高得点を取ることは不可能です。

そのためには、過去問を選択肢1つずつ検討する(◯×をジャッジして、×のものは理由も言えるようにする)といった形で徹底的に知識の精度を上げましょう。

このような科目の特性・特徴に応じた勉強をすることが非常に重要です。

■取引士試験は難しい?
さて、来年から取引士になるということで、試験が難しくなるという噂があります。

つまるところ来年の試験を見ないとわからないわけですが、来年以降も宅建業者は取引主任者(取引士)の設置義務を負うわけですから急に難しくなるということは考えにくいと思われます。

皆さんはこの手の噂に惑わされないようにしましょう。

■モチベーション管理
2回目以降の受験は受かりにくくなると言われます。正確なデータを取ったわけではありませんが、肌感覚的にはそのとおりと思われます。

原因としては

1回勉強したからギリギリに始めれば大丈夫とたかをくくったら間に合わなかった。
モチベーションの維持ができず、勉強に身が入らない。
といったあたりが挙げられます。

12月から勉強してくださいとはいいませんが、年が明けたら少しずつ学習を再開しましょう。

モチベーション維持のためには、周り(インターネット含む)に受験友だちをつくるといった方法や「2015年必ず合格する」と周りに宣言して自分を追い詰めるといった方法が効果的です。

《参考記事》
■2014年宅建試験を振り返る 竹井 弘二 
http://seep-jp.com/seeplink/blog/2014/10/21/post-315/
■IT学習をうまく活用するための心構え 齋藤浩史
http://seep-jp.com/seeplink/blog/2014/11/16/post-425/
■個人事業 vs 法人設立 独立するとき有利なのはどっち!? 竹井 弘二
http://sharescafe.net/41881712-20141114.html
■個人事業を法人化するとき「これだけは見落としてはならない!」6つの留意点 栗田 倫也
http://sharescafe.net/41965267-20141119.html
■有給消化はきっちり」が、独立成功の第一歩だ。 榊 裕葵
http://sharescafe.net/41768044-20141107.html

株式会社Seep代表取締役
行政書士・CFP 竹井 弘二

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