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大企業に勤めていても副業が推奨される今、起業に興味を持つ人は増えています。そんな中、常に注目されているのが資格の取得。なにもないところから資格を使ってどう稼ぐのか?資格を取ることで人生を逆転させた、経営コンサルタントで士業(特定行政書士)でもある横須賀輝尚氏の著書『ごく普通の人でも資格を取ってきちんと稼げる本』から、再構成してお届けします。



■フリーランスで仕事を取るための三大原則
フリーで仕事を取る、つまりお客様をつかまえるためには、さまざまな方法があります。たとえば、営業手法の一例に「チラシ」や「ダイレクトメール」などの方法がありますが、フリーランスの場合、どのような営業をしていけばいいのでしょうか。

もちろん広告費をかけることができる場合には、広告戦略に打って出てもいいでしょう。しかし、仕事を取るためには、もっと根本的に重要なことがあります。

資格を持っている人を言い換えると、「専門家」になります。あるジャンルの知識を極めていくわけなので、自然と目指すのは「専門家」の方向性になっていくはずです。つまり、あなたも資格で人生戦略を練る以上、専門家になるわけです。

では、専門家にはどのように仕事が生まれるのでしょうか。

フリーランスで仕事を取るための原則は、基本的には3つです。これは、逆の立場で考えてみるとわかりやすいので、ひとつ事例を挙げて説明しましょう。

あなたが仕事を終え、または学校を終え、自宅に帰ったときに誰かから「訴状」が届いていたとします。心当たりはありません。どうやら濡れ衣のようですが、損害賠償請求訴訟を起こされてしまったようです。

そのとき、あなたはどうしますか? 多くの人が「弁護士に相談しよう」と思うはずです。

そこで取る行動としては、第一に弁護士の知り合いがいれば、その弁護士に真っ先に相談するでしょう。知り合いに弁護士がいなければ、知り合いに「弁護士を知っていそうな人」がいないか、探してみるでしょう。それでも誰もいなかったら、インターネットなどで弁護士を探すのではないでしょうか。

これが専門家に仕事を頼む第一の原則、「仕事は近い人に頼む」というものです。ですから、広告を出したり、ホームページをつくったりすることももちろん重要なのですが、実は「人に会う」というのが最大の営業方法なのです。

■仕事は好きな人に頼む
では、先ほどの事例で、知り合いに弁護士が3人いたとします。その3人の能力や実績にそれほど差はありません。その中からひとりを選ぶとしたら、どんな人を選ぶでしょうか。

おそらく、一番印象がいい方、つまり「好きな人」に仕事を頼む傾向が強いはずです。これが第二の仕事の原則「仕事は好きな人に頼む」ということになります。

言われてみれば、簡単な心理です。しかし、いったんサービス提供側になると「仕事の質が大事」とか、「ブランディングが重要」などと、「売り手側の心理」で考えてしまうことが多いようです。もちろん、仕事の質やブランドづくりもフリーランスで活動するには重要な要素ですが、人は嫌いな人間に仕事を頼みません。

たとえば、ものすごく腕のよいウェブデザイナーがいたとしましょう。しかし、性格はほめられたものではない。仕事以外は時間も守らない。デリカシーがない。そういった人に仕事を依頼したいと思うでしょうか。おそらく大半の方が仕事を頼まないはずです。

ですから、仕事の能力を上げることももちろん重要ですが、まずは「人として好かれる努力をする」ことが、フリーランスで仕事を取るためには重要なことなのです。

人に好かれるための方法は、本1冊でも書ききれないほど無数にあります。ですから、少なくとも私の経験を通じて言えることは、(1)人が喜ぶことを考え、実践する、(2)人の悪口を言わない、(3)自慢をしない、調子に乗らない、このあたりが大原則となります。

抽象的な表現になりますが、多くの成功者はこのような共通点を持っているようです。

仕事でなくてもアドバイスをしたり、何かしらのプレゼントを贈っていたり……。そういうところから、「そういえば、あの人はマメでいい人だったよな。話だけでも聞いてみようか」ということになってきます。日頃の行動や心がけが仕事につながっていくのです。

■依頼する側のメリット
それでは、三大原則の最後にいきましょう。先ほどの弁護士の例を思い出してみてください。身近にいた3人の弁護士。今度はその3人が甲乙つけがたい好印象の人たちであったとしましょう。

その場合、どういう心理で人は仕事を頼もうと考えるかというと、「誰とつき合ったら得をするか」という視点です。これは下心というより、自然な心理と言えます。

これを逆の視点で考え、「どうせ同じ仕事を頼むのだったら、○○さんにお願いしたほうが得」と考えてもらえられるようにすればいいのです。いわゆるこれが「同業者との差別化」ということになります。

このポイントに気がつかないと、資格のデメリットにつぶされてしまう恐れがありますので、気をつけてください。

これは、私の例でお話ししましょう。私は前述のとおり、行政書士の資格を使って独立起業しました。いまではコンサルタントとして活動していますが、創業当時は行政書士の仕事のみをおこなっていました。

行政書士としてはさまざまな分野の仕事を扱いましたが、最終的に「会社設立」という仕事に特化しました。私はアナログな営業とインターネット営業を併用し、「会社設立」の仕事を取り続けました。

人と会うというアナログな営業をしていると、同じような「会社設立」に特化した行政書士も多くいました。しかし、そのなかでも私は仕事を多くとり続けました。なかにはありがたいことに、一度頼んだ行政書士を断ってまで来てくださった方もいらっしゃいました。

では、なぜこういったことが起きたのでしょうか。それは、私がブログ営業に強いというマーケティング能力があったためです。つまり、「どうせ会社設立の仕事を頼むのだったら、『ブログ営業に強い』横須賀さんに頼んだほうが得だ」と言ってくださる方がほとんどだったのです。

このように、人は自然と得な方向に流れます。お金を払うのですから、とくにそのあたりはシビアです。同業者と差別化することはきわめて重要になります。

横須賀輝尚 パワーコンテンツジャパン株式会社 代表取締役/特定行政書士

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【プロフィール】
yokosuka
横須賀輝尚 パワーコンテンツジャパン株式会社 代表取締役/特定行政書士

士業専門の経営コンサルタント。2007年に日本では初めてとなる士業向けに経営スクール「経営天才塾(現LEGALBACKS)」を創設し、のべ全国3,000名以上の士業から相談を受け、相談件数は優に2万件を超える。主な著作に『会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業』(さくら舎)、『資格起業BIBLE』(技術評論社)などがあり、25冊20万部超の著者。2023年から士業のための生成AI・ChatGPT活用研究を開始。最新刊『「ムダ仕事」も「悩む時間」もゼロにする GPTsライフハック』を2024年11月に技術評論社より刊行。週刊ダイヤモンド、毎日新聞などメディア掲載も多数。
X(旧Twitter) : @yokosuka_ai

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