![]() ■なぜ、フリーランスはアナログな人脈が重要なのか? 専門家の仕事は「近い人」「好きな人」「得な人」というところから発生することが多いものです。インターネットが浸透してAIが台頭している現在でも、重要な仕事はやはり身近な人にお願いしたいと考えるのが人の心理のようですね。 そこで今回は、フリーランス活動に絶対不可欠な「人脈」について説明します。 人脈が重要な理由は3つです。ひとつめはご想像の通り「仕事を得るため」です。仕事発生の三大原則でも仕事は結局のところ身近な人から発生すると言いますし、先述したように専門的な仕事となるとなおさらですから、まずは仕事を取るという意味で人脈が重要となります。 2つめの理由。それは「学ぶ」ということです。フリーランスとして活動するには、ビジネスをするうえで、多くのことを学ばなければなりません。 それは、自分の能力・知識を高めるための勉強、それから教養も含めたビジネス全般の知識です。前者は自分の仕事の価値を高めるため、後者は仕事を取るためです。 自分の能力に関することは自分で学ばなければなりませんが、ビジネス全般の知識はいろいろなところから学ぶことができます。ビジネスの知識を学ぶには、本、セミナー、各種教材などがありますが、最も時間がかからず効果的なものが、「人に会う」ということです。 専門家は、素人が何十時間もかけて学ぶことを一言でズバッと教えてくれます。何冊もの本を読むより効果的であることが多いですし、AIが答えられない特殊な事例を持っていることも多いです。 しかし、フリーランスで活動すると、自分自身で仕事をしなければならないため、勉強する時間がなくなっていきます。そこで、人脈をつくっておけば、何かを新しく調べるときにも、その知り合いに聞けばいいので、時間の短縮になるわけです。 そして3つめ。それは「楽しいから」です。フリーランスで仕事をするということは、基本的にひとりで行動することが多くなります。そのため、仕事が少ないときには内向的になりがちです。ですから、人と会う、人脈をつくるということは仕事獲得という点でももちろん重要ですが、自分のモチベーション維持などの点からも重要です。 そしてなにより、仲間をつくって仕事を一緒にするということは、ひとりよりも楽しいものです。仕事の成功の喜びは、ひとりでも楽しいですが、やはり仲間がいるとより楽しいものになります。 ですから、人脈をつくるときには、仕事や学びも大切ですが、「仲間をつくる」ということも考えながら活動するといいでしょう。 ■どこで誰と会えば人脈が広がるのか? そうはいっても、誰とどこで会って人脈を広げるのか、人と会ってどのようなコミュニケーションをすればいいのか、という根本的な問題があります。 誰に会えばいいのか? これは、「お客様」に会いに行けばいいわけです。自分のお客様がどんな人かを考え、そのお客様とどこに行けば会えるのかを考え、そして会いに行きます。これがひとつめの方法、「お客様が集まる場所に顔を出す」ということです。 たとえばビジネス系の資格であれば、経営者や起業家がお客様になることが多いので、そういった人たちが集まる場所に行けばよいわけです。 この場合、ビジネス系のセミナーや異業種交流会がその場所になるでしょう。ただし、異業種交流会は仕事がほしい人の集まりであったりするので、適切な会かどうかを見分けるのは困難です。ですから、比較的都会でセミナーなどが多い場合には、積極的に参加するべきです。 これに対して、地方などでそうした会がほとんどないという場合には、商工会などの地域に密着した団体に加入し、貢献するなどの方法か、次に挙げる方法を取ってください。 2つめは、「人に紹介してもらう」という方法です。たとえばウェブデザイナーであれば、「ウェブ制作に興味ありそうな人がいたら、紹介してください」と、つねにいろんな人に伝え、声がかかったら、仕事になってもならなくても、とにかく会うのです。 こうしたことを繰り返すことによって、人に会う回数が増えますし、また仕事にならなくても、「ウェブ制作の仕事に興味を持っている」その人から仕事の紹介が発生する確率は、やみくもに人に会うよりは高いと言えます。こうして人に会う場や回数を増やしていきます。 ■これだけ!人の心をつかむファースト・インプレッション術 では、実際に人と会ったときにどのようなコミュニケーションを取れば、相手に好印象を与えられるでしょうか。初対面の印象というのは、人脈をつくるうえでとても重要ですので、ここで基本を身につけておいてください。 まず、やってはいけないのが「売り込み」です。フリーランスで活動するようになると、自分の仕事が持てるのでうれしくなり、どうしても「こういう仕事やってます。いつでも仕事ください」的な発言から入ってしまうものです。 このような指摘をすると、「初対面でいきなり営業なんてしないよ」とおっしゃる方も多いのですが、いざそうした場面になると、ついつい自分の仕事紹介をしてしまうものです。 仕事が取れるコミュニケーションの基本は、相手に「与える」ことです。多くの成功法則でも語られることですが、最初に与えることが重要になります。 では、具体的には何を与えればいいのでしょうか。 それは「仕事」です。つまり、「仕事ください」を先に言うのではなく、「あなたに仕事をお願いしたい」という意思を見せることが重要なのです。 私が経験から得てきた、初対面で印象をよくする魔法のセリフがあります。それが、次のセリフです。 「○○さんには、どういうときに仕事をお願いできますか?」 相手がフリーランスで活動している個人事業主であったり、経営者であったりすれば、この「仕事をお願いしたい」という態度で接すれば、悪い印象を与えることはありません。むしろ喜ばれます。 あなたもフリーランスで活動しているときに、「○○さんには、どういうときに仕事をお願いできますか?」と聞かれたら、喜んで自分の仕事の内容を話すはずです。ただし、このセリフはきちんと心の底から思い、実際に仕事があればお願いすることが鉄則です。 コーチングやカウンセリングなど、事業者でない一般の人を相手にする場合には、何か「無料」の提案をしましょう。先に「どんな仕事をしているのですか?」「普段どういうことをされているのですか?」などをうかがい、自分のことが話せる段階になったときに、 「○○のときに、お役に立てると思います。相談は無料なので、いつでも相談してください」 と言えると好印象を残せます。 先に「私はこういう仕事をしています。よろしくお願いいたします」と話したあとに、「そう言えば、○○さんてどんな仕事をしているのですか?」とあとで聞くのは、非常に印象が悪くなる可能性があります。 ところが、先に「○○さんには、どういうときに仕事をお願いできますか?」と聞けば、相手はひとしきり話したあとに、必ず「私ばかり話してすみません。○○さんはどんな仕事をされているんですか?」と返ってくるはずです。その際にゆっくり自分の話をすればいいのです。 要素は同じでも、話す順番が逆になるだけで、相手には悪い印象を与えます。初対面はやりなおしができない重要な機会ですから、こうした点には十分気をつけましょう。 横須賀輝尚 パワーコンテンツジャパン株式会社 代表取締役/特定行政書士 【関連記事】 ■資格は実は没個性!士業が差別化するための4ステップ(横須賀輝尚 経営コンサルタント) https://sharescafe.net/62622342-20250907.html ■有資格者が差別化を極めて選ばれるフリーランスになる方法 (横須賀輝尚 経営コンサルタント) https://sharescafe.net/62596431-20250827.html ■「メニューのないレストラン」になるな。資格を取って最初の顧客と出会うまでに必ずやるべきこと(横須賀輝尚 経営コンサルタント) https://sharescafe.net/62554821-20250809.html ■変動金利は危険なのか?(中嶋よしふみ FP) https://sharescafe.net/60041384-20221223.html ■世帯年収1560万円の共働き夫婦は、9540万円の湾岸タワーマンションを買えるのか? その1・生活費は800万?(中嶋よしふみ ファイナンシャルプランナー) https://sharescafe.net/61186482-20240125.html 【プロフィール】 ![]() 士業専門の経営コンサルタント。2007年に日本では初めてとなる士業向けに経営スクール「経営天才塾(現LEGALBACKS)」を創設し、のべ全国3,000名以上の士業から相談を受け、相談件数は優に2万件を超える。主な著作に『会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業』(さくら舎)、『資格起業BIBLE』(技術評論社)などがあり、25冊20万部超の著者。2023年から士業のための生成AI・ChatGPT活用研究を開始。最新刊『「ムダ仕事」も「悩む時間」もゼロにする GPTsライフハック』を2024年11月に技術評論社より刊行。週刊ダイヤモンド、毎日新聞などメディア掲載も多数。 X(旧Twitter) : @yokosuka_ai シェアーズカフェ・オンラインからのお知らせ ■シェアーズカフェ・オンラインは2014年から国内最大のポータルサイト・Yahoo!ニュースに掲載記事を配信しています ■シェアーズカフェ・オンラインは士業・専門家の書き手を募集しています。 ■シェアーズカフェ・オンラインは士業・専門家向けに執筆指導を行っています。 ■シェアーズカフェ・オンラインを運営するシェアーズカフェは住宅・保険・投資・家計管理・年金など、個人向けの相談・レッスンを提供しています。編集長で「保険を売らないFP」の中嶋が対応します。 |


