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人との関係を深めたいなら、アポイントの「時間帯」を変えると大きな変化が生まれます。ランチ前という“ゆるむ瞬間”を味方につければ、仕事も人間関係も驚くほどスムーズに進みます。終業後に“外せない予定”を入れることで生まれる集中力と強力な区切りになる秘訣も紹介。

今回は時間帯によって大きく変わる「予定」の上手い入れ方について、『賢い人の質と速さを両立させる時短100式(森田ゆき・かんき出版)』から再構成してお届けします。



■関係を深めたい人とのアポイントはランチ前か終業前
秘書時代のボスのひとりで、得意先や社内の他のボスたちとの軽めの会議や打ち合わせを「11時」に入れたがる方がいました。なぜ11時なのか不思議に思っていたのですが、しばらくしてその謎は解けました。そのボスは、11時から30分ほど仕事の話をしたあと、そのまま相手と一緒にランチに出かけていたのです。いわゆる「ランチミーティング」です。

ボスはそのランチの場でカジュアルな話を中心に、相手の近況や仕事ぶりなどをキャッチアップ(情報収集)していたのです。ひとりで食べるにしろ、誰かと一緒に食べるにしろ、ランチの時間を確保することに変わりはありません。であれば、キャッチアップしておきたい相手と一緒にランチをすることで食事と情報収集タイムを兼ねることができ、一石二鳥です。コミュニケーションを通じて相手との関係性を深められることも考えると、一石三鳥と言ってよいかもしれません。

しかも、午後は仕事を再開しなくてはいけないので、ランチタイムとして確保できる時間は1〜1・5時間程度です。よって、だらだらと話し込んでしまうこともありません。そう考えると、これは、かなりタイパのよいやり方だと思いませんか?このボスのやり方を私たちがうまく真似させてもらうとしたら、関係を深めておきたい相手や仲良くなりたい相手のところに出かけたり、打ち合わせをしたりする予定があったら、その時間帯を10時半くらいに設定するとよさそうです。

1時間程度仕事の話をしたあとに、「よかったらランチをご一緒にどうですか」と誘うと、相手も乗り気になりやすいでしょう。その際、あらかじめ人気のお店を付近で調べておき、「美味しそうなお店を見つけたんですよ」「あのお店、穴場らしいですよ」などと添えると、さらに乗り気になってくれる可能性が高まりそうです。もし相手に先約があって断られたとしても、どちらにせよ昼食は取るのですから、何も無駄になりません。同じように、定時前の16時頃にアポイントを入れ、「よいお店を見つけたんですよ。ハッピーアワーで1杯だけどうですか」と誘うのもひとつの手です。この際、誘い文句に使った「1杯だけ」の言葉を厳守するのがポイントです。「この人は本当に1杯だけで帰してくれる人だ」と相手に認識してもらえれば、次も同じ手が使えます。盛り上がりすぎて酔っ払ってしまい、本来の目的を忘れることのないようにご注意ください。

→飲食の時間をうまく活用して人との関係性を深める

■終業後に「外せない予定」を入れる
時間に余裕があるときほどだらだらしてしまい、終わるはずの仕事が終わらなかった……という経験をしたことがある人はいませんか?時間に追われて焦るとミスをしやすくなる一方で、適度な緊張感がエンジンとなって意外と仕事がはかどることもあります。このような人間の心理を利用して、終業後に「外せない」予定を入れておくと、タイパよく仕事ができるようになります。

外せない予定とは、例えば、推しのコンサートやイベント、行きたいと思っていた展覧会などです。自分が大好きなものに関係することや、家族や友人との約束といったドタキャンすると相手に迷惑をかけてしまうことなどが効果的です。また、子育て中の人なら保育園や学校への迎えや、習い事の送迎の予定を入れておくと、「この時間までに絶対に仕事を終わらせなければ」とお尻の叩き役になってくれます。

ちなみに私は、帰宅するタイミングで洗濯が終わるように洗濯機のタイマーをセットし、「早く帰って干さないと服がしわしわになってしまう」といった具合に自分を鼓舞していました。このような「外せない予定」は、上司や同僚からの急な頼まれ仕事を断る口実にも使えます。さすがに洗濯物にはそこまでの説得力はないかもしれませんが、家族や友人などの自分以外の人を理由にすると、断られる側も「それなら仕方がないな」と思ってくれやすいため、おすすめです。

秘書時代のボスたちはよく、「海外から知り合いが遊びにきていて、この日じゃないと会えないんだ」などと言っていました(本当かどうかは不明です)。地元が遠方の人なら「地元から友達が会いにきていて……」のように応用できそうです。「生ものの宅配便が届く」「ガス・水道会社の人が点検にくる」などの理由も便利に使えます。終業後に予定を入れるのを習慣にしておくと、「あの人はいつも早く帰る人」と周囲から思われるようになり、仕事を断りやすくなったり、押しつけられにくくなったりする傾向もあります。

「残業しない人」というイメージがついてしまえば、こっちのものです。

→自分で自分のお尻を叩く

森田ゆき Make Value Spirit 代表


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■プロフィール 森田ゆき Make Value Spirit 代表
morita
バークレイズ証券、ドレスナー証券(現アリアンツ生命)、AIG損保等、外資系金融機関で役員秘書として20年以上勤務。
時間と成果を求められる激務の中、仕事もプライベートを満喫するエグゼクティブから時間の使い方の真髄を学ぶ。
2018年独立。「効率と充実」の両立を実現するオンライン起業サポートをスタート。述べ2000回のセッションを起業家に提供。2021年からオンラインイベントのプロデュースを開始。主催イベントは延べ8000人以上を動員。また、美容系アンバサダー70名の活動もサポート。
現在は、仕事とプライベートの両立を追求するビジネスパーソンに、やりたいことを実現し幸福度をアップする独自のメソッドを提供中。
女性の自己実現を応援することを目的としたイベントの企画・プロデュースも手がける。
2025年、誰とも比べず自分の幸せへと動き出すMs. One Tiaraイベントを主宰。口コミだけで定員満員、満足度は100%となった。
2025年、かんき出版より「賢い人の質と速さを両立させる時短100式」を初出版。プライベートでは75カ国旅行、ミセスコンテストにてグランプリ2冠受賞など、”死ぬまでにやること100選”を満喫中。1970年石川県生まれ。

公式サイト https://makevalue-spirit.com/
Instagram : https://www.instagram.com/myuki4521 @myuki4521
X:https://x.com/myuki4521 @myuki4521


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