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仮想通貨で利益が出始めると、避けて通れないのが「税金」の問題です。「税務署に聞けばいいの?」「それとも税理士に相談すべき?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、仮想通貨専門の税理士として、税務署での相談方法やメリット・デメリット、税理士に相談する際のポイントと費用相場を解説します。

■仮想通貨に関する相談は税務署でも受け付け可能?
まず、仮想通貨に関する相談は税務署でも受け付けてもらうことができるのでしょうか?

結論から言うと、税務署も仮想通貨に関する相談は可能です。

税務署の相談窓口では、以下のような内容に対応しています。

・仮想通貨の利益がどんな所得区分にあたるか
・申告の時期や手続きの流れ
・必要書類や計算方法の基本的な説明

ただし、税務署が回答できるのは「税法での一般論」や「申告書の書き方の基本」程度です。

例えば、仮想通貨の節税の相談、損益計算の代行、確定申告書の代理作成などは引き受けてもらえません。

■税務署に相談する際の方法
税務署への相談と聞くと、最寄りの税務署の窓口に並ぶことを想像される方が多いかと思います。

ですが、窓口に並ばずとも、次の3つの方法でも相談を行うことができます。

(1)電話での相談
国税庁が設置する「国税相談専用ダイアル」に電話をかける方法です。最寄りの税務署に直接連絡しても、自動的に専門の担当者へ転送されます。

・受付時間:平日8時30分〜17時(土日祝日及び12月29日~1月3日を除きます。)
・電話番号:0570-00-5901

(2)税務相談チャットボット(ふたば)に質問する
個人の国税に関する疑問は、チャットボットの税務職員ふたばで相談することも可能です。土日、夜間でも利用できます。

(3)国税庁の「タックスアンサー」
よくある質問は、国税庁の公式サイト「タックスアンサー」で確認可能です。自身の仮想通貨の税金の悩みを検索することができます。

■税務署に相談する場合のメリット・デメリット
税務署への相談には、無料で利用できる手軽さがある一方で、注意すべき点もあります。

【メリット】
・無料で相談できる
・税法に基づく正確な情報が得られる
・申告書類の書き方など、基本的な手続きの説明が受けられる

【デメリット】
・担当する職員が仮想通貨の税務に詳しいとは限らない
・税務署の営業時間が限定的になっている
・時期によっては、税務署の相談窓口が混雑している(特に、1~3月は混雑しやすい)
・回答が一般論にとどまることが多い

■税理士に相談する際の留意点
一方で、仮想通貨の税務に詳しい税理士に相談すれば、より実践的なアドバイスを得られます。

ただし、税理士であれば誰でも対応できるわけではありません。仮想通貨の税金は、通常の税金より特殊な面があるために、なるべく仮想通貨の税金を専門にしている税理士に相談するのが良いでしょう。

【相談前に確認すべきポイント】
・相談する税理士が仮想通貨の税務に精通しているか
・税務署への対応実績(修正申告・税務調査対応など)があるか
・オンライン面談や全国対応が可能か

【スムーズに相談するために】
・相談前に、取引所の履歴を整理しておく
・何を聞きたいか(申告・節税・リスク対策など)を明確にしておく
・取引内容は正直に伝える(申告漏れ防止のため)

■税理士に相談する際の料金の目安
仮想通貨の税理士相談は内容や取引量によって料金が異なります。以下は一般的な費用相場です。

・初回相談(60分):1万円~5万円

・個人の確定申告書の代理作成、署名提出:5万円〜10万円

・暗号資産の損益計算:20万円〜50万円以上

・法人での期末評価・申告:30万円〜

費用を抑えたい場合は、取引履歴を事前に整理したり、相談内容を明確にしておくと効率的です。

■仮想通貨の税金相談は専門の税理士がラク
仮想通貨の技術は年々進化しているものの、税金に関する不明点を抱えている投資家は多いのではないでしょうか?

仮想通貨の節税や具体的な対策を行うには、仮想通貨に精通した税理士を選ぶとラクでしょう。

・税務署に相談:基本ルールの確認
・税理士に相談:節税・申告・調査対応まで可能

利益が出始めた段階で早めに相談しておくことで、余計な税負担やトラブルを防ぐことができます。

税理士に相談する際は、仮想通貨の税務を専門としている税理士に相談することで、より効果的な節税アドバイスや税務署類作成をサポートすることができます。

※COI(利益相反)について
筆者は仮想通貨専門の税理士として、仮想通貨に関する税務相談・申告支援業務を行っています。本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の税務判断を推奨するものではありません。

村上ゆういち 仮想通貨専門の税理士・公認会計士

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【プロフィール 村上ゆういち 仮想通貨専門の税理士・公認会計士】
murakami
新日本監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)、横河電機株式会社、アカウンティングフォース税理士法人での勤務を経て、2020年に村上裕一公認会計士事務所設立。現在は「魔界の税理士」としてSNSやyoutubeでも活躍し、仮想通貨(暗号資産)・NFT・ブロックチェーンゲーム領域を専門とする。

公式サイト https://crypto-cpa.jp/
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YouTube:https://www.youtube.com/@makai-tax

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