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さまざまな業種で倒産件数過去最多のニュースが飛び込んでくる昨今、資格を取得して独立しようと考える人は増える一方です。しかし、経営コンサルタントで士業(特定行政書士)でもある横須賀輝尚氏によれば「資格を取れば人生安泰」という神話は20世紀で終わり、「努力次第で成功できる」というのも正しくないといいます。氏の著書『資格起業家になる!成功する「超高収益ビジネスモデル」のつくり方』(日本実業出版社)から、正しい「資格起業法」について再構成してお届けします。

資格起業家になる!
横須賀てるひさ
日本実業出版社
2006-12-25

■資格業の成功には学歴も年齢も関係ない
私自身が「資格起業家」として正しい戦略に基づいたマーケティングを実践してきたからこそ、こうしてノウハウをお伝えできるわけですが、よくこんなことを言われます。

「横須賀さんが成功したのは、横須賀さんだからできたんですよね?」

たしかにそのとおりですが、決して「私が特別優れていたから」ではありません。私自身、最初から成功したわけではないのです。行政書士という資格はありますが、学歴も平凡ですし、知能指数が高いわけでもありません。

「学歴がないから成功できない」などとよく言われますが、学歴は成功の要因にはなりません。私のような中途半端な学歴が一番タチが悪いのです。ちなみに、私は専修大学法学部卒業です。私はこの大学が好きですが、学歴としては中途半端なのです。

こうした平凡な学歴だと、中卒、高卒のような学歴コンプレックスを跳ね返すパワーもありませんし、東大卒のようなエリートとしての自信もありません。そして半端なプライドだけはあったりします。ですから、下手な学歴ほどないほうがよいのです

起業した後に、学歴が問題になることはほとんどありません。私は20年以上このビジネスをやっていますが、学歴を聞かれたことはほんの数回です。

さらに、年齢も経験も関係ありません。お恥ずかしい話、私が23歳で起業したのは、新卒で入社した会社にリストラされたからでした。再就職しなかったのは、もうリストラされたくなかったからです。

「金なし、コネなし、経験なし、そんな私でも成功できた」

これはよく聞くフレーズですが、私もまさしく起業当時はそのような状況でした。起業の数か月前まで学生だった私に資金と呼べるものはなく、コネになるような人脈もなく、十分な社会人経験すらなかったわけです。

借金こそありませんでしたが、不利な状況の中でお金をつくり出す方法を考え、人脈をつくり、経験を積んで、少しずつ「小さな成功」を重ねてきたのです。

もちろん失敗も数多く経験しました。広告費を無駄に使ってしまったり、ビジネスの提携でだまされてしまったり。利益がゼロの月もありました。私自身が成功どころか、失敗の繰り返しだったのです。

■「悪常識」に振り回された起業当時
私自身、決してスムーズに成功のステップを踏んだわけではありません。資格業で食べていくのは非常に難しいという、いわゆる「悪常識」に振り回されていました。

「資格を取って起業しても、3年は成功できない」ということを知った私は、それを信じ、地道に能力を上げていくしかないと考えて法律の勉強をはじめました。

専門書を読んで実際に書類をつくってみたり、行政書士会が主催する「相続の実務と実際」「会社設立手続きのイロハ」といった研修会の中から、興味のあるテーマを選んで参加したりしました。

また、手続きの方法を知るために役所めぐりもしました。行政書士は各種の許認可の申請を代理して行いますから、各書類づくりの手引きを探しにいったのです。

こうした行動は大変勉強になりましたが、しばらく経って、ふと思ったのです。

「この状況で、いったいどうやって仕事が増えるのだろう」

仕事のやり方はなんとなくわかってきましたが、仕事はどうやって獲ればいいのかまったくわかりませんでした。そこで「まずは成功者のマネをしよう。成功した行政書士の先輩のマネをしよう」と思ったのです。

■先輩のマネをすれば成功できる?
幸運にも、私は先輩の行政書士に出会うことができました。行政書士だけで生計を立てている人もいれば、行政書士と社会保険労務士の両方で生計を立てている人もいました。どちらにしても、成功している彼らから営業方法などを聞いて、そのとおりにマネをすれば同じように成功できると思ったのです。

ひとりの先輩から教えられたのは、基本的には地道な人脈営業を続け、紹介を得ていく方法でした。別の先輩からは、飛び込み営業や広告チラシのポスティングも地道に続けていけば効果が出てくるとも言われました。

そこで私は、まずはお金がかからないという理由で、飛び込み営業をはじめました。近所の商店にいきなり飛び込み、自らビジネスの説明をします。しかし、飛び込み営業は成約率が極めて悪いものです。

私自身はじめての飛び込み営業でしたし、その相手は行政書士がどんな仕事をする人かよく知らないとなれば、結果は言うまでもありません。「わけのわからない商品をいきなり売り込まれる」のですから、基本的にうまくいく可能性は低いのです。受注はゼロ……飛び込み営業はダメだと思いました。

次に行ったのが広告チラシのポスティングです。仕事の「メニュー表」をつくって、1,000~2,000枚以上は配ったでしょうか。しかし、問い合わせの電話はまったく鳴りませんでした。

それもそのはずです。チラシやDMは、1,000枚や2,000枚配ったところで、結果が出ないことは多いのです。しかも、「キャッチコピー」など、チラシをつくるために必要なテクニックを知らなかったために、結果は反応ゼロ。紙代と印刷代が消えました。

何も行動しないより、無計画でも行動したほうがまだマシですが、あまりにも無計画すぎて戦略のない行動では、大きな成果を得ることはできません。

飛び込み営業にうんざりし、広告チラシのポスティングにも疲れた私は、「人脈営業がよい」と言われたことを思い出しました。「人の集まるところはないか?」と考えて、異業種交流会に参加することにしました。多くの異業種交流会に参加し、名刺を配り続けたのです。

結果、仕事につながったかというと、これもほとんどありませんでした。すべての異業種交流会がそうだとは言いませんが、配った名刺の数だけ相手からの売り込みのDMが届くことも決して珍しくありません。

なぜ、異業種交流会が仕事につながらないかというと、「みんな仕事を欲しがって集まってきているから」です。自分の商品を売りたいのです。だからこそ、そういった場所に“名簿”を集めにきているのです。

このように、人脈営業をはじめ、飛び込み営業や広告チラシのポスティングなどを繰り返したのですが、思ったような成果は上がりませんでした。成功している先輩と基本的には同じやり方をしているにもかかわらず、なぜ成果が出ないのでしょうか?

それは、体験をマネすることはできても、タイミングまでマネできないからです。先輩に「助成金のチラシを配ったら、仕事が入ってきた」「異業種交流会に行ったら、仕事をお願いしたいという人に会った」などの成功体験があるからといって、自分がこれらの行為をマネしても、「偶然のタイミング」まではマネできないのです。

■「稼げない思考」から「稼げる思考」に変える
私は起業して1年で、資格業の限界を感じました。

「自分がビジネスで目指していたのは、多忙な月商100万円程度、しかも何度も何度も営業をしないと入ってこないようなものだったのか?」

答えは明確でした。ビジネスをはじめた以上、もっと大きく稼ぎたい。そのためにはどうすればよいのか?

「もっと自由な発想を、業界的には非常識でも、これからのスタンダードになるようなビジネス理論はないだろうか?」

常識にとらわれない発想を。そんな自由な考えを模索していた私は、資格業にこだわりすぎている自分がいたことに気がつきました。

「行政書士業のために自分がいるのではない、自分のために行政書士があるのだ」

そして、資格業の枠組みにとらわれすぎていた「自分」を解き放ちました。ここで大切なのは、行政書士という自分を捨てたのではなく、行政書士という業務に縛られることをやめたということです。

資格業には、資格という「かせ」があります。これは強力な武器にもなりますが、その分“重さ”もあるのです。この「かせ」をつけたままで起業すると、必ず私と同じ落とし穴にはまります。「忙しいのにそこそこしか稼げない資格業」という落とし穴です。

「資格業のために行動する」のではありません。「行動するために資格業がある」のです。私は発想を180度転換して、資格をもとに誰でも成功できる究極の「超高収益ビジネスモデル」を編み出したのです。これを1年間実践した結果、次年度は起業初年度の30倍近い収益を上げることができましたので、マインドセットは成功において軽視してはいけない要素と言えるでしょう。


横須賀輝尚 パワーコンテンツジャパン株式会社 代表取締役 特定行政書士


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■プロフィール 横須賀輝尚 パワーコンテンツジャパン株式会社 代表取締役 特定行政書士
yokosuka
士業専門の経営コンサルタント。パワーコンテンツジャパン株式会社 代表取締役、特定行政書士。Gensparkインダストリーアンバサダー。
2007年に日本では初めてとなる士業向けに経営スクール「経営天才塾(現LEGALBACKS)」を創設し、2023年現在、全国3000名以上の士業から相談を受け、その相談数は優に2万件以上を超える。
主な著作に「会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業」(さくら舎)、「資格起業BIBLE」(技術評論社)などがあり、25冊20万部超の著者。2023年から士業のための生成AI・ChatGPT活用研究を開始。
最新刊「『ムダ仕事』も『悩む時間』もゼロにする GPTsライフハック」を2024年11月に技術評論社より刊行。週刊ダイヤモンド、毎日新聞などメディア掲載も多数。

公式サイト:https://yokosukateruhisa.com/
X:https://twitter.com/yokosuka_ai  @yokosuka_ai
YouTube:https://www.youtube.com/@40lawyers50/

資格起業家になる!
横須賀てるひさ
日本実業出版社
2006-12-25

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