![]() 時短コンサルタントの滝川徹氏は、この事実を前提とした上で、充実した人生を送るには、身につけるべきスキルを見極め、しっかりと時間をかけて習得する必要があると説きます。一方、そこに時間と努力を「オールイン」するのではなく、たった1日30分を続けることで、人生のバランスを取りながら、無理なく地道にスキル習得を続けられるといいます。この超現実的な目標達成法、「10年思考」とは? スキルに時間を投資するために、具体的にどうやって予定・計画し、実行していくか。この記事では、それをイメージできるよう、滝川氏が実際に過ごした中年期のライフスタイルと、今ならそれをどう変えるかについて、『10年思考でうまくいく――自己投資を実現するスキル戦略』(滝川徹・パンローリング株式会社)から再編集してお届けします。 私の話はこんなところだろう。続けて、実行計画を作るポイントを説明していこう。 ■中年期(40代前半から60代前半)の戦術基準 中年期真っ只中の私だが、日々の過ごし方は基本的に青年期(働きはじめてから40代前半くらいまで)の図1下から変わっていない。 ![]() 違いがあるとすれば、あの頃と比べると子供が大きくなり、手がかからなくなったことで自由に使える時間が増えたことだ。特に週末は青年期と比べると友達とランチをしたり、テニスをして楽しむ時間も増えている。 一方で、子どもたちと過ごす時間がいよいよ残り少なくなってきていることを、日々切実に感じている。人気ブロガーのティム・アーバンは「高校を卒業した時点で(子供が)人生で親と過ごす時間の93%を費やしている」と言ったが、それも納得できる。 子供たちが友達と遊ぶ時間はどんどん増えているし、年齢が上がるに連れて、さらに増えていくだろう。家を出て一人暮らしをしたり結婚すれば、年に数回しか会わなくなるかもしれない。そう考えると青年期はもちろんだが、中年期も引き続き家族との時間を確保すべき、というのが私の考えだ。 こうした理由から、私のライフスタイルは青年期とほぼ変わっていない。たしかに自由時間は増え、青年期と比べれば友人と過ごす時間は増えた。でも可能な限り、家族と過ごすようにしている点は変わらない。 ■実行のポイント ということで、中年期での実行計画については、基本的には青年期と同じになる。違いがあるのはほとんどの人にとって、多少時間の余裕が生まれることだろう。子どもがいる人は徐々に手が離れていき、自分の時間も増えはじめる。子供がいない人は青年期とあまり変わらないかもしれないが、仕事にも慣れてきて、自分次第で働く時間をコントロールして自由に使える時間を捻出できる時期だ。 こうした特性を踏まえ、中年期はできる限り働く時間を減らしながら、仕事以外の時間をどう使うかがポイントになる。時間をうまく使うために重要なのは、次の3つのステップで予定を書き出すことだ。 ステップ(1)翌日の起床時間と予定を書き出す ステップ(2)移動時間や生活に使う時間を書く ステップ(3)残った自由時間をどう過ごすか書く まず最初に翌日起きる時間を決め、予定とともに書き出す。ここで言う予定とは、仕事・働く時間、飲み会などの予定があれば、それらも記載する。図2左のようなイメージだ。 ![]() 青年期と比べて多少仕事に余裕があるという前提で、12〜13時を昼休みとして仕事から切り離し、18時には仕事を終えるよう予定している。 まだまだ仕事に余裕がない、という人も当然いると思う。そうした人は19時、20時など、自分にあった時間を仕事の予定として記載しよう。また飲み会などがあれば、その予定も記載する。ここまでがステップ(1)だ。 次のステップ(2)では、移動時間と生活に使う時間を追記する。それが図2右のイメージだ。 通勤時間は1時間とした。そのほかに、起床してから家を出るまでの準備の時間、風呂や食事の時間も反映している。ここまでがステップ(2)だ。 次のステップ(3)では、残された時間をどう活用するかを考えていく。図3のようなイメージになる。 ![]() 太枠の時間帯が自由に使える時間で、これらをどう使うかを考えるのがポイントだ。 始業前の朝イチの時間(6時30分〜8時)は、スキルに投資する時間にあてる。朝イチの時間帯は意志力(脳のエネルギー)が豊富にあり、実行できる確率が最も高いからだ。 そのほかにも、余裕があれば昼休みの時間もスキルに投資する。はじめは30分をスキルに投資し、残りの30分は食事と休憩にあてるなど、余裕を持った計画をオススメする。 やってみればわかるが、会社の仕事の合間に別のことをするというギアチェンジは、思ったより大変だ。食事を5分ですませ、残りの55分はスキルに投資するぞ!と気合を入れすぎると長続きしない可能性が高い。まずは30分からはじめて、慣れてきたら時間を増やしていくことを心がけるとよい。 仕事を終えた後は、1時間の運動を予定している。風呂に入ってから運動する人は少ないだろうから、見てわかる通り、順番を入れ替えている。21時以降は自由時間としている。 この時間をスキルに投資する時間にあててもよいが、この時間帯はほとんどの人が疲れきっているだろうから、のんびり好きなことをして過ごすのがオススメだ。 睡眠時間を8時間確保するために、22時に就寝としている。スキルに投資する時間をもっと増やしたいと感じる人は、21時過ぎには就寝して、翌朝5時30分などに起きて6〜8時までスキルに投資するのもアリだ。 そのほかにも、中年期は時間にゆとりができる分、友人と過ごしたり、趣味・やりたいと思うことに時間を使うと晩年期がより充実する。はじめは月1回でもいいので、仕事終わりに予定を入れるようにしてみよう。たとえ月1回でも、待ち遠しく感じる楽しみなイベントがあると、それまでの日々も気分が上がる。 子供がいる人は家族との時間とのバランスを見ながら、疲れない範囲で、少しずつ予定を入れていくといい。 ちなみに私は、予定は原則週1回までと決めている。以前調子にのって毎日のように遊んでいた時期があるが、連日予定があると疲れるし、楽しめなくなることがわかったからだ。 滝川徹 時短コンサルタント 【関連記事】 ■1日30分で完遂。何年も放置したタスクが動き出すプロジェクト管理術 (滝川徹 時短コンサルタント) https://sharescafe.net/63444378-20260828.html ■「今日中に終わらせよう」が失敗の元?先延ばしを撃退する「あえて完了させない」仕事術 (滝川徹 時短コンサルタント) https://sharescafe.net/63444355-20260828.html ■数学の方程式を解くように「先延ばし」の中身を分解してすぐ着手する方法 (滝川徹 時短コンサルタント) https://sharescafe.net/63444307-20260828.html ■110万円の家賃を払う板野友美さんとヤクルト高橋奎二さんの判断が正しい理由。(中嶋よしふみ ファイナンシャルプランナー) https://sharescafe.net/62674731-20250930.html ■世帯年収1560万円の共働き夫婦は、9540万円の湾岸タワーマンションを買えるのか? その1・生活費は800万? (中嶋よしふみ ファイナンシャルプランナー) https://sharescafe.net/61186482-20240125.html 【プロフィール 滝川徹 時短コンサルタント】 1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒。国内トップの大手金融機関で毎日定時に帰る現役会社員。著書『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法』(日本実業出版社)、『気持ちが楽になる働き方』(金風舎)のほか、『細分化して片付ける30分仕事術』(パンローリング)は台湾で翻訳出版された。 長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に自身が所属する組織の残業を削減した取り組みで全国表彰、2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。その後は順天堂大学や創業手帳株式会社での講演・研修をはじめ、時間管理をテーマに講師として活動。国内最大級のスキルシェアプラットフォーム「ストアカ」の上位2%のトップ講師に選出される。Yahoo! ニュースへの執筆や、YouTubeで動画配信など幅広く活動中。 シェアーズカフェ・オンラインからのお知らせ ■シェアーズカフェ・オンラインは2014年から国内最大のポータルサイト・Yahoo!ニュースに掲載記事を配信しています ■シェアーズカフェ・オンラインは士業・専門家の書き手を募集しています。 ■シェアーズカフェ・オンラインは士業・専門家向けに執筆指導を行っています。 ■シェアーズカフェ・オンラインを運営するシェアーズカフェは住宅・保険・投資・家計管理・年金など、個人向けの相談・レッスンを提供しています。編集長で「保険を売らないFP」の中嶋が対応します。 |






