「現場が仕事をしやすく、力を発揮しやすい仕組みを作る」 そう公言される経営者の方は多い。そのための仕組み作りのために、さまざまな施策に取り組んでいる話もよく聞く。しかしその想いは、現場の人たちに伝わっているのだろうか。一方通行の片思いに終わっていないだろ ...
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生き残るための経営戦略は経営理念から生まれる (中郡久雄 中小企業診断士) |
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「経営理念は必要なのだろうか?」 そう考えている方も多いのではないだろうか。実際、「理念で飯が食えるか」と公言されている経営者に会うことも多くある。理念と利益の間には直接的な関係があるよう見えないから、そういう気持ちになるのもわからなくはない。 しかし、だからと言って利益を生むために経営理念は不要なのだろうか。 ...
ドラマ「マチ工場のオンナ」に学ぶ 事業承継と事業再生で大切なこと(中郡久雄 中小企業診断士) |
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原作は、東京都大田区にあるダイヤ精機株式会社の社長である諏訪貴子さんが自らの体験と信念を綴った『町工場の娘』です。ドラマは原作にほぼ忠実に進んでいて、事実に基づいているからか、リアリティのあるドラマになっていました。それだけに、いまの日本の、特に中小企業が抱える問題とその打開策のヒントがあふれていたように思います。 ...
ビジネスで伝統を次世代につなぐ~aeruに学ぶ新しい価値の生み出し方~(中郡久雄 中小企業診断士) |
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衰退の一途をたどるニッポンの伝統工芸。「その技術を次世代につなげたい」と奮闘する若き女性社長がいる。手がけるのは全国の伝統職人が作る0歳から6歳向けのブランド開発だ。この「赤ちゃん・子供×伝統工芸」の取り組みは、伝統工芸の危機を救うのか?ターゲットを変え新たな価値を生み出す、その挑戦を追う。(「ガイアの夜明け番組ホームページより」) ...
経営に大切なことは「ファイナンス理論」も教えてくれる(中郡久雄 中小企業診断士) |
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最先端のファイナンス理論は確かに高等数学を駆使している。しかしその基本となるものは、四則計算で十分に理解できる内容だ。なにかを選択する局面で、大いに助けになってくれる考え方である。一度基本だけでも、学んでみてはいかがだろうか。 ...
「働き方改革」を矮小化させないために~サイボウズから本当に学ぶこと(中郡久雄 中小企業診断士) |
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「全面的に信用しているわけではないですよ。会社の理想に共感してもらう努力をしているだけです。」 サイボウズは、オフィス以外の場所、自宅などで勤務することを認めている。一応、上司に申告はするそうだが許可制ではない。たとえば「来週は帰省するので京都の実家で仕事をします」というようなことも、自分の意向で可能になる。 「こうした働き方を認めるのは、社員を全面的に信用しているからですよね」との質問が出た。この問いへの青野社長の答えが、冒頭の言葉である。 ...
ふつうの会社が輝くために~ミスターミニットに学ぶ 現場を活かすプロデュース力~(中郡久雄 中小企業診断士) |
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ミスターミニットをご存じだろうか。 百貨店や駅構内に小さな店舗を構え、合カギの作成や靴の修理などを行っている会社である。日本全国に約300店舗あるので、知っている人も多いのではないだろうか。 過日、そのミスターミニットの代表取締役社長である迫俊亮さんの講演を聞く機会があった。『現場論』などの著者であり、株式会社ローランド・ベルガー 日本法人会長.の遠藤功さんとの対談だった。 迫さんは3年前、29歳の若さで社長に就任した。その時点でのミスターミニッツは、10年間に渡って業績は右肩下がり。本社からのむちゃな指示に現場は疲弊し、新サービスは40年間成功ゼロ。そんな状況だったミスターミニットが3年間で大きく変わった秘訣は何だったのか。 「会社のすべてを現場中心につくりなおすこと、現場が力を発揮できるようにすること」 迫さんが3年間やり続けたことはこれだった。では、どうすればそれが可能になるのだろうか。遠藤さんとの対談を聞くなかで、いくつかヒントになることに気づけたように思う。 ...
2017年の目標と計画~企業と同じように、個人の目標と計画を立ててみよう~(中小企業診断士 中郡久雄) |
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しかし、個人で同じような手順を踏んで目標設定をする人は少ないのではないだろうか。自分が所属する企業では当たり前に行われており、その大切さは理解しているはずにもかかわらず、である。 特に現状を分析し、状況を把握してから目標設定をする人はほとんどいない。「こんなことができたらいいなあ」というのは目標ではなく願望である。願望も大切でこれがなければ目標を持つけることはできないだろう。しかし、現状認識にもとづく計画がなければいつまでたっても願望のままで、目標と呼べるものにはならない。願望を目標にし、それを達成していこうとすれば計画に落とし込むのは必須である。 ...
一億総疲弊社会を招かないために~(書評)『職場の問題地図―「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方』~(中郡久雄 中小企業診断士) |
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だが、嘆いていてもなにも変わらない。自分の環境に照らし合わせ、自分ができることから始めてみるしかない。「1億総活躍」なるお題目が1億総疲弊になってしまわないために、まず一歩踏み出すことから始めてみようではないか。 ...
あらゆる弱点には長所がある~弱点で進化を起こし、集客を成功させた水族館プロデューサーの方法~(中郡久雄 中小企業診断士) |
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「欠点は魅力のひとつになるのに、みんな隠すことばかり考える。欠点はうまく使いこなせばいい。これさえうまくいけば、なんだって可能になる。」 かつてココ・シャネルはそう語った。多くの場合、人は欠点をさらけ出すことを躊躇する。そして周囲に知られる前に、克服しようとしがちだ。 ...
創業1年の家電ベンチャーが、37種59製品をリリースできた秘訣 (中郡久雄 中小企業診断士) |
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ベンチャーといえば、IT、金融とのイメージが強くある。ものづくりは元手が必要であるがゆえに、チャレンジしにくい分野なのかもしれない。だが、中澤さんの姿を見て、勇気づけられる人もいるはずだ。そうしてものづくりベンチャーに挑んでいく人が増えていくことを願っている。 ...
「変わっていく力」を小泉今日子さんに学ぶ~(書評)小泉今日子はなぜいつも旬なのか(中郡久雄 中小企業診断士) |
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ビジネスパーソンにも同じ姿勢が求められるのではないだろうか。「自分のためにがんばるのはアマチュア、他人を喜ばせたり楽しませたりするために自分を活かすのがプロフェッショナル」である。 むろんこれは、滅私奉公を意味しない。自分を殺す必要などはないのである。自分の好きなこと、強み、得意なことを見極め、それを他人のために活かす視点を忘れないでいることだ。 ...
投資のスタイルに唯一無二の正解はありません~(書評)『臆病な人でもうまくいく投資法』(中小企業診断士 中郡久雄) |
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どんな選択をするか検討するうえで、自分と同じような立場の人がどんなスタイルで投資をしているのか知ることは、参考になります。とはいえ、周囲に既に投資を始めている人がいるとは限りません。また、やっていたとしても、お金の話はなかなか積極的に話をする機会もないと思います。 そんなときは、本書が役に立ちます。 ...
「町工場の星」に学ぶ 人の育て方、リーダーのあり方~【書評】ザ・町工場―「女将」がつくる最強の職人集団(中郡久雄 中小企業診断士) |
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ものを作り出しているのは現場で働く人、それにお金を払ってくれるのはお客様。私は社長という役割として、みんなが稼ぎ出したお金を管理して分配しているだけだと思っています。リーダーを”やらせていただいている”という感じです。 ...
ビジネスパーソンと企業の新しい関係~【書評】ALLIANCE―人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用(中郡久雄 中小企業診断士) |
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企業は「我が社にとって社員こそ最も価値ある資産です」と力説するが、株主や証券アナリストが支出削減を要求すると、「最も価値ある資産」は、あっという間にもっとも簡単に取り換え可能な資産に変身する。 ...
組織力を高めるには原理を活かせ~【書評】チームの力: 構造構成主義による”新”組織論(中小企業診断士 中郡久雄) |
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本書は、構造構成主義の観点から書かれた初めてのチーム論である。 ...
「トヨタ」から何を学べばいいのか?~【書評】どんな仕事でも必ず成果が出せる トヨタの自分で考える力/原 マサヒコ(中郡久雄 中小企業診断士) |
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「トヨタの○○」は世の中にあふれています。それだけ学ぶべきことが多い証拠です。しかし、本質を学ぶことなく取り入れることは、無駄どころか社会の害悪になりかねません。「ジャストインタイム」が典型ですが、形だけ真似ても、在庫を下請けに押し付ける、ただの下請けイジメにしかなりません。 本書で、トヨタの思考のシンプルな本質を学び、実践に活かすことで、本当の成果をあげることが可能になると思っています。 ...
地域ブランドが地方を変える~【書評】地元で愛され全国区へ 東京で勝てるブランドのつくりかた/山本聖 (中郡久雄 中小企業診断士) |
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地元で愛され全国区へ 東京で勝てるブランドのつくりかた/山本聖 元小田急百貨店のバイヤーであり、現在、一般社団法人「地球MD」の代表理事として、中小企業基盤整備機構の活動を中心に、日本各地の地域ブランドづくりの最前線に立たれている山本聖さんの著作です。 「地 ...
引き受ける勇気~【書評】『町工場の娘~主婦から社長になった2代目の10年戦争』(中郡久雄 中小企業診断士) |
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自分の親がなんの前触れもなく「余命4日」と宣告されたとしたら。 それだけで十分、ショッキングな出来事です。さらにその親は、中小企業の経営者で、少なからず社員を抱え、一人ですべてを切り盛りしていて後継者については何も決まっていない。そんな状況におかれたらパ ...
資本主義社会を生き抜く術を知るために『資本論』を読み返そう(中郡久雄 中小企業診断士) |
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書店に行くと、「マルクス」「資本論」関係の書籍が数多く並んでいます。それも、経済学の専門書コーナーばかりではなく、一般書やビジネス書などのコーナーに積まれていることも珍しくありません。しかも、いわゆるマルクス主義経済学者ではない立場の人、たとえば池上彰さ ...