長距離の国際線では当然の機内サービスである個人モニターが、遂に日本の国内線にも展開されることになる。2019年にJALでは初となるエアバスA350が国内線に導入され、この機体には遂に個人モニターが搭載される。 ANAの国内線においても同様の動きが出てきている。これまで ...
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アメックスのプラチナカードは申込制を導入しても「高級ブランド」でいられるのか? (森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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2018年10月、クレジットカードブランドのアメリカン・エキスプレス(以下、アメックス)のプラチナカードが刷新され、日本でも金属製のメタルカードが発行された。アメックスのプラチナカードは、これまでプロパーカードホルダーの限られたメンバーへの招待制であったが、今 ...
警告表示の拡大にもへこたれない「たばこ業界」の魔力。(森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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財務省は2018年12月末、およそ15年ぶりにたばこ包装の警告表示の見直しを行う案をまとめた。2020年の東京五輪を見据え、国内で販売するたばこの包装に表示する警告の面積を、現行の30%以上から50%以上に広げる。 たばこの警告表示は諸外国でも整備が進んでおり、すでに50% ...
MRJの開発遅延で三菱重工が獲得したノウハウとは(森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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三菱重工は2018年10月末、子会社の三菱リージョナルジェット(以下、MRJ)を開発する三菱航空機に2,200億円の資金支援を発表した。MRJの開発に関して三菱航空機はこれまで複数回のトラブルにより、機体の引き渡し遅延が発生している。それに伴い1,100億円の債務超過に陥って ...
星野リゾートの新ブランド・OMOが提供する「不親切サービス」に込められた戦略 (森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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2018年の星野リゾートに、4つ目のブランドとなる新しいコンセプトホテル「OMO」が加わり話題を呼んでいる。新しいブランドは、旅のテンションを上げる都市観光ホテルとして、北海道の旭川、東京の大塚にオープンした。ホテル業界で斬新な経営手法により成長を続ける星野リゾ ...
東京五輪に向けた地方都市のとがった競争戦略~信州の小さな街の生き残りをかけた戦い~ (森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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信州(長野県)に小諸市という地方自治体がある。長野五輪時に開通した旧長野新幹線(現北陸新幹線)の停車駅は小諸市の近隣の佐久市に設置された。その影響により小諸市では人口減少が進んだ。ピーク時、長野五輪直後の2000年に4万6千人あった人口は現在では4万2千人。2045 ...
航空業界大手のボーイングとエアバスが、そろって小型航空機メーカーを買収した理由。 (森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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2018年7月、アメリカの大手航空機メーカー・ボーイング社がブラジルの小型航空機メーカーのエンブラエル社を買収することになった。 ボーイングと双璧を成すエアバス社も、カナダの小型航空機メーカーのボンバルディア社を買収。世界の航空機メーカーは2強体制の維持に成功 ...
カテゴリー : 経営 |
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QBハウスとLCC、お客さんの価値はどこにある? (森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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我々の生活は様々な商品・サービスによって支えられている。大きな変化なく成熟している市場がある一方で、成熟した市場をターゲットに新しい価値を創りだし、既存の商品・サービスに大きなインパクトを与える戦略が存在する。これまで当然と思われていた商品やサービスの価 ...
カテゴリー : 企業分析・会計 |
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JALの中長距離LCCに期待せずにはいられない理由 (森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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2018年5月に日本航空(以下、JAL)は、新たに国際線の中長距離LCCを設立すると発表した。これまでANAが展開するLCC事業に対して、ジェットスタージャパンに出資するに留まっていたJALが新たな一手を展開する。その新しいビジネスモデルに対する大きな期待を紹介する。 ■新 ...
ANAが目指す「瞬間移動」が航空業界を破壊する(森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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ANAホールディングス (以下、ANA)は、2018年3月に、「AVATAR(アバター)の基礎技術を集約・発展させ、AVATARで人々を繋ぎ、世界をより良くすべくイノベーションを加速させていくこと」を目的として、「ANA AVATAR VISION」を発表した。 AVATARは、その場に行くことが ...
スノーリゾート志賀高原の凋落~復権の狼煙は何を「捨てる」のか~(森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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レジャー白書によると、日本のスキー・スノーボード人口は、1998年のおよそ1,800万人から、2016年には580万人まで激減している。その利用者数の減少と共に、栄華を誇った志賀高原が、凋落の道を辿っている。バブル期の誰もが憧れたスキー場の名門は復活できるのか。凋落の原 ...
平昌オリンピックの選手たちが下した究極の決断~競技者の立地戦略とは~ (森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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2018年2月25日に閉会した平昌オリンピックでは、日本選手が素晴らしい活躍を果たし、獲得メダル数は過去最高の13個となった。この日本選手活躍の裏には、経済的な苦労を乗り越えてオリンピックの舞台に立った選手もいる一方で、世界には多くの収入を得て競技に集中できる選 ...
ロッテアライリゾートの挑戦 ~最高のプレミアムマウンテンリゾート~ (森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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2017年12月16日に、韓国のホテル大手であるホテルロッテの完全子会社が運営する、「ロッテアライリゾート」が新潟県妙高市にオープンした。バブル時代末期の1993年にオープンし、2006年に経営破綻した旧ARAI MOUNTAIN&SPAを全面改装し、目指すは、「最高のプレミアムマウン ...
ゲームチェンジャーとして加速するJAL (森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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2017年12月、日本航空(以下、「JAL」)は、超音速旅客機を開発するアメリカのブームテクノロジー社とのパートナーシップ関係の締結を発表した。投資金額は10百万ドル(約11億円)で、巡航速度マッハ2.2(時速2,335km)、航続距離8,334kmの超音速機20機の優先発注権を得た。 ...
スキー場の競争戦略~生き残りをかけた戦い~(森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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スキー・スノーボードの2017/2018シーズンが早くも開幕した。近年の雪不足からこれほどまでに早くスキー場をオープンできるとは思ってもみなかったのか、長野県のあるスキー場では、雪はあるが平日の従業員確保が間に合わず、いくつかのコースをクローズするという事態も ...
ANA国内線の個人モニター導入の裏事情 ~国内線の機内サービススタンダートの行方~(森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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2017年9月、ANAが新たに導入したエアバスA321neoが日本に到着した。この機材は国内仕様としてANAでは初めて全席に個人モニターを搭載し、約60タイトルのビジオコンテンツやニュースやスポーツ番組を提供している。 新機材到着のニュースは、国内大手航空会社では初めての ...
三井物産にみるコーポレートベンチャー制度の可能性(森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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2017年度に三井物産が社内で新しいコーポレートベンチャー制度を発表した。近年、大企業において新規事業を推進しようとする動きはすでに珍しいことではないが、成功事例を探そうとすると、それほど多くの事例があるわけではない。新規事業を推進する部署を設置したのみで ...
新規事業の推進に経営者のイノベーションリテラシーが必要な理由(中小企業診断士 森山祐樹) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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近年、企業内に新規事業創造の波が押し寄せている。特に過去最高の純利益を更新した上場会社を中心とする大企業が、その資金の行く先としてイノベーションを伴う新規事業に着手するケースが目立つ。しかし、その道には多くの困難が伴うことが多く、本業の調子とは裏腹に ...
航空会社のビジネスクラスシートが高い理由(森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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フルサービスキャリア(航空会社)に搭載されているビジネスクラスシートは、いまやフルフラットが前提となり、ドア付きの個室タイプまで登場する時代となった。特に中東系のエアラインはオイルマネーで潤い、多くの人口を抱えるアジアとヨーロッパを結ぶ地理的要因も相ま ...
無戦略の経営戦略(森山祐樹 中小企業診断士) |
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森山祐樹 中小企業診断士 |
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大企業の「中期経営戦略」が発表されると、戦略として売上高○○億円、営業利益率○%、を達成することのみが声高々に謳われるケースがある。しかしながら、これらはある人為的に区切られた会計年度における単なる目標値にすぎず戦略ではない。このように売上高等のみを戦 ...